延壽院
和歌山県和歌山市、和歌山城の城下町に位置し、江戸時代には御三家のひとつである。紀州徳川家が治める紀州藩の城下町として栄えた場所にあり、寺町にあります。
現在の寺町の寺院数は10ケ寺、真言宗は僅か延壽院だけであります。
当院の古くは信州諏訪郡の長野県にて武田信玄公ゆかりの寺であったそうです。
武田信玄公と徳川家康公の戦、三方ヶ原の戦いを背に徳川藩主より現在地を賜られたそうです。
延壽院境内には本堂、大師堂、摩利支天堂、地蔵堂、水子地蔵堂、稲荷堂と御堂があります。
摩利支天堂の本尊仏は武田信玄公の守り本尊なりしも故ありて旧藩士の私邸に安置し
て「家運長久・福徳円満」を祈念したところ、広く世人をして尊天を当院に奉納され
たそうです。
旧藩主冶宝公が深く信仰され社殿を造営紀州徳川家の「葵」の紋章を給わり、
現在の社殿内には葵の紋章と絵画が施されています。